003 スマホカメラは果たしてカメラか?

どうも、右向きでも左向きでもはたまた正面でも写真写りの悪いカメラマン、もちづきです。正直ちょっと悲しい。

 

実は半年ほど前でしょうか、そのくらいに愛用のPENTAX KPから乗り換えようなんて考え始め、とうとうFUJIFILM X-H1も目前に近づいてまいりました。Panasonic LX100あたりと同時に買おうかな、買ったらそのときはこちらでレビューなんてしちゃいたいなと思います。

 

さて、最近ではミラーレス一眼の台頭で活気づいているカメラ業界ですが、実際こういった幸せのあとには不幸せが来る、なんて言うことを心配性な人間は思うわけです。最も怖いとすればスマホカメラの台頭でしょうか。

 

最近ではHuaweiLeica監修のカメラを積んだP20 proなんかが記憶に新しいでしょうか。私自身も友人に触らせてもらっており、その画像の精細さ、処理の巧さ、そして動作の快適さと言ったら「これにシャッターボタンとファインダーがついていればいいのに…」と思わず漏らすほどでした。

 

一般的にはセンサーサイズが小さくなるほど高感度には弱く(正確にいうと画素ピッチの密度が上がるためです)、DRも狭く、最近重視されるボケも少ないなんていうことがありますが、これをすべてカバーしてしまっている。デュアルカメラで撮影し、それをどうにかこうにかしてノイズを減らしたり、疑似ブラケットをしてそれを一つの画像にしHDRを実現したり、一つぼかした写真をとり、もう片方で撮ったもののピントを検知しボケ部分を合成するなど、ソフトウェアで物理学と闘っていらっしゃるわけで、取り立ててそういった心得のない私から想像もできないほど努力なさっているのだなあ、とぼんやり思った記憶がございます。

 

とはまあ、いくらスマホカメラが高品位のものになったとしてカメラというインターフェースは失われない方にベットしておきます。写真の担い手としては、素晴らしいスマホカメラもほしいし、素晴らしいカメラもほしい。この両者にある決定的な違いというのは物質としての存在意義が根本的に異なっている、ということです。この違いがきっとカメラと、もっというと両者がこれから先も長く使われているであろうと思う根拠にございます。

 

先程、「これにシャッターボタンとファインダーがあればいいのに…」と申し上げましたが、これに付きます。スマホカメラはまずスマホがあって、付随してカメラが存在する。カメラはまず写真があって、写真を作り出すために存在する。そのためスマホにシャッターボタンをいちいち積むなんて言うのはナンセンスだし、ファインダーなんて積もうものなら大型化は免れません。ただしかし手軽にSNSなどインターネットにアップロードできる点、スマホカメラは存在すべきと思えるのです。

 

実は私もスナップでスマホを使うのですが、やはり夜間ともなると手ブレがひどかったり、まあこれは写真を撮るためのインターフェースたるカメラには劣るな〜と当たり前の事を確認しているのみです。どっちもなくならないけど、きっとカメラの市場は小さくなる。これが今の所の予想でしょうか。

 


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果たして、今のカメラメーカーのいくつが10年後に残っているか。こればかりを考えて塩のかかった青菜のようになっている現場の人間からの意見でした。

 

集合写真を取られたくなくて、それとフラッシュが苦手で写真家になろうなんてやつもいるんです。ひねくれものですよね。