015 オタクのお知らせ

どうもこんにちは、もちづきです。ご無沙汰しております。本日はお知らせでして。

 

このブログも解説してからおそらく半年ほどでしょうか(にしてはエントリーが15しかないのですが)、近ごろもっとこういった筆の活動を使って横のつながりを増やしたいなぁと思い、また執筆環境が環境なのでPC表示ではあまり思うように自分のイメージを投影できないと感じ、この度noteへ移行いたします。突然でマジごめん。やはりもう少しコラムっぽく書くならそっちのほうがやりやすいかなーと思ったのと、知り合いがやってて楽しそうだったので。一人ではてなで粘ってても仕方ないのでちょっとお引越しをしてみて、ここの記事も焼き直そうかなぁと思います。一通りレビューしちゃったしね。あと、内容に応じていい加減カテゴライズも勧めていこうかなーと思います。

最後に、1つ大切なこととしてこれからオタクコンテンツが消え失せ、オシャクリエイターかぶれにならないかという心配はございません。俺はオタクだよ。機材触りながらにちゃにちゃして行きます。よろしくね。

 

よろしくおねがいします、もちづきです。|ちよ @Cdim_|note(ノート)https://note.mu/chiyo_mtdk/n/nf890319d3f95


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noteでもお会いできるのを楽しみにしております。では。

 

014 フジ信者のロザリオ、XF90

2日連続でこんにちは、もちづきと申します。本日はFUJINON XF90mm F2について。実は持ってるレンズこれで全てなんですよね。この記事を書いてしまうとネタがない。困ってます。

 

なぜ僕はXF90の隣で寝ているのかf:id:xxxmochizukixxx:20190213000130j:image

X-H1, XF90/2

どうしてこのレンズを買うに至ったか、それは昨年のCP+に遡ります。何気なく入ったFUJIFILMブース。そこで目にしたプリント、美しいボケ、そしてピシャリとした解像感。一瞬で目に焼き付きました。レンズ名は…XF90mm。すかさず地図の価格をチェック。9万少しでうわあ高いと思った自分は永劫買うことはないだろうレンズとしてXF90を記憶しました。


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X-H1, XF90/2

そして時は進むこと昨年9月。とうとうX-H1を手にした自分に某悪魔が囁くのです。「XF90はいいですよ」「XF56だけでいいんですか?」「XF90こそフジノンですよ」……そう言われると眠くなった私は、気がついたらXF90を握ってました。今でもわかりません。とりあえず嬉しすぎて昼食のレストランで開封したことだけは覚えております。それから早4ヶ月。今日もイチャイチャしてます。えへ。

 

XF90とめっちゃデートしてる


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X-H1, XF90/2


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X-H1, XF90/2


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X-H1, XF90/2

まず遠景中心に3枚。いや写り良すぎない?最高ですよ。端正に輪郭を描き、穏やかな空のトーン、そして深いシャドウ。間違いない。フジノン中最高傑作だと思います。というかフジユーザーに合うたびに必ずXF90は話題に出ます。(自分の周りが周りが重篤なのもありますが…)この間はXF90が2本揃いました。流石に自分以外に常に携帯してる人がいるとは思ってもいなかった。


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X-H1, XF90/2


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X-H1, XF90/2


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X-H1, XF90/2


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X-H1, XF90/2

続きまして中遠景より。実際いつもの装備だとここまでの写真は撮れません。ほんと。恐ろしいレンズです。かと言って機材に撮らされているわけではなく、自分が見たもの、その風景を印象的に伝えられるレンズかと思います。135mmの特性でしょうか。また、WR(Weather Resistance)付き。防塵防滴シーリングが施されており、どこにでも連れて行くことができます。自分の手持ち3本の中で唯一のWR付きなので、雨の日はもっぱらXF90です。また水の写りが良い。


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X-H1, XF90/2


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X-H1, XF90/2


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X-H1, XF90/2


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X-H1, XF90/2

また、クアッドLM採用で高速静音AFも実現。こうしてパッと狙いたい被写体にピントを合わせられるというのは今でこそ味わえる至福だと思います。長玉ながらスナップも思い通り。動き回る子供も、飛ぶ鳥も。



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X-H1, XF90/2

加えてサムネイルの1枚もこなせるXF90。最短撮影距離は60cm、最大撮影倍率は0.3倍とこちらもかなりの好成績。接写でも解像力は落ちることなく、むしろ光沢のあるものはこれ以外考えられないのかもしれません。

 


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仲良くできる秀才

皆さんの学生時代、誰にでも仲良く接する秀才はいませんでしたか?僕はめちゃくちゃノート借りたことがあります。感謝してるからな。まあ良いとして、XF90mmは間違いなく仲良くできる秀才タイプのレンズです。誰でも苦手意識を持たず使える焦点距離にクセのない、しかし玄人も舌を巻く描写。そして重さ、操作性。全てに太鼓判を押せるレンズ、それがこれ。もしFUJIFILMのレンズに迷っているなら間違いなくXF90mm。XF90はあなたのフジライフを変えます。もちろん、Xマウントに移行する理由足り得るレンズです。XF90使いたい?フジに来ようね。優勝優勝。

 

それではまた日を置かずにお邪魔したいと思います。ありがとうございました。

013 鏡玉講(その2)

カレーは飲み物、ブログはサボるもの、もちづきです。間が空きました、すいません。


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X-H1, XF56/1.2

本日は鏡玉講2回目としてシステムの組み方でもぶつぶつ記していこうかと思います。頭でっかちオタク、買う前にめちゃくちゃ考えてメンタルやられがち。

 

だいたい金さえあればレンズ全部揃えりゃいいじゃん!という話かもしれませんが、そのマウントのレンズ揃えてお前はどうやって運用するの、お前は千手観音なの?金はないしということでコンプするという択はここでは扱わないことにします。コレクターの方に於かれましては買う前に考えないでください。そういうものって一期一会ですから。ぜひ欲望に忠実に行きましょう。逃したら泣きますよホント。

 

また、ここで論じるのは「全てのレンズを(超広角、超望遠を除いて)だいたい同じ出動回数で使えるシステム」についてです。気をつけようね。


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X-H1, XF56

とりあえず考えうるパターンをあげていきます。

  1. 広角ズーム+標準ズーム+望遠ズーム
  2. 広角単+標準ズーム+望遠ズーム
  3. 広角単+標準ズーム+望遠単(+標準単)
  4. 単焦点一神教

こんなところでしょうか。ベーシックなやつだけをあげました。自分は4番なのですが、やはり多く見るのは1番かなーと思います。自分で好きなのを選ぼう。


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X-H1, XF56/1.2

 

第一に

第一に、システムはなんのために組むのでしょうか?バランスよく写真を取るためか、それともツモるためか、はたまた並べてニヤつくためか。それもあります。それもありますが、根底にある意識は「自分が楽しむため」です。自分が楽しめりゃいいよ、その時どういうレンズ編成で行くかというのはまた自分の思い通りにしてください。これからここで書くことはあくまでもこういう例があるよ〜というだけであり、自分の使いたいものを使いましょう。自分の使いたいものは自分にとって1番であるべきですが、自分の使いたいものが他人にとって1番であるとは限りませんのでご留意くださいませ。

 

1.広角ズーム+標準ズーム+望遠ズーム

多分一番よくあります。特に有名な組み合わせは大三元(f2.8通しで3本揃える)もしくは小三元(f4通しで揃える)でしょうか。うら若き少年が渇望する夢のセット、大三元。いいですよねえ。いいと思います。いいね。

 

また、f値が変動するレンズで組むことで機材のウェイトを減らしたりカバレージを広げることができます。

とくにTamronの17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037)なんてのはかなり可搬性がありながら明るいのでf値可変ならかなり推せます。といいつつ各社2.8通しズームを軽くしてきているので、ほぼ予算によりけりと言ったところでしょうか。

 

ただ一つ言えるとすればf2.8通しだからといって絶対にいいレンズとは限らないよ、というところです。SIGMAのArt|24-105mm F4 DG OS HSMとかは同社Art|24-70mm F2.8 DG OS HSMより写りがいいという話もありますので。

 

2.広角単+標準ズーム+望遠ズーム

わかるわかる。広角ズームはかなり稼働率が下がります。広角ジャンキーの皆様方に関してはガンガン使われるものと思われますが、広角のパースペクティブ管理は結局単焦点のほうが楽だったりします。それに広角レンズは周辺の像の流れとの戦いでもあります。そのため重く大きく前玉が出っ張るものもしばしば。ズームとなればもっとです。逆に考えるとズームにすることによって何本もの広角単を1つにまとめられたりもしますが、やはり画質は単焦点にかないません。マジ。初めて広角使う方にはいい組み合わせだと思います。

 

3.広角単+標準ズーム+望遠単(+標準単)

標準ズームを軸として各焦点距離単焦点を複数買うという方式です。大三元組の次くらいに多いかもしれない。ズームの美味しいところと単焦点のおいしいところを合わせたよくばりセットな感じです。正直単焦点使うならこのくらいにしておきましょう。周りがズーム使いでひとりでに動き回る単焦点教徒、奇っ怪な目で見られます。かなしいなぁ。ただこの組み合わせだとボディ2つあったほうがいいのかもしれません。ガチャガチャ付け替えるより潔くもう1つ買いましょう。モテる男はレンズ交換で女の子を待たせないのです。

 

4.単焦点一神教

修行僧か?sd Quattroに単焦点だけのシステムともなれば和尚ですよ。和尚。教えを説けます。財力に比較的余裕があったり、スナップ多めだったりというときはこちらをおすすめします。あと単焦点が好きな方にも。かくいう私もこのクチです。ただ、しっかりレンズを買いきらないとモヤモヤします。辛いよ。マジで辛い。広角が足りない。切実に広角がほしい。可愛い女の子と広角とPIZZA SLICE2のことしか考えてない。デカいピザはうまい。


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X-H1, XF16/1.4

 

つまりは

レンズ買って優勝!w

ということです。これに尽きる。優勝しようね。

 

ではまた。今度は早めに更新します。

 

012 鏡玉講(その1)

どうもこんにちは、最近XF56しか使っておりません、もちづきです。少々間が空いてしまいました、ご無沙汰しております。


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X-H1, XF56/1.2

今回からは「鏡玉講」というタイトルでレンズの選び方、見方や付き合い方などレンズにまつわるいろいろなことを素人の視点から整理していこうかなと思います。

 

昨年、X-H1を買うにあたり人生で一番頭を捻っていたと思います。学生の懐事情と夢を天秤にかけ、どれとどれを買うべきか、かの有名な像のように四六時中座りながら考えておりました。当時スタジオでバイトなどしておりましたが、仕事以上に機材に頭を悩まされました。

実際、このブログを読んでいる多くの方は「趣味」として写真やカメラを楽しんでいる方と思います。やはり趣味というのは楽しくあるべきで、逆を返せば辛くあってはいけないということにございます。では機材において辛くないとはどういうことか?―それは妥協や後悔の一切ない形で機材と付き合うということでしょう。本稿では自分が以下にして機材に関する合意形成をしていったかということを書いてこいうと思います。どの機材がおすすめかというのは無しにして。


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X-H1, XF16/1.4 

まずは大体のフローを上げておこうかと思います。

  1. 今まで得意だった焦点距離、気になる焦点距離を記憶しておく
  2. 自分のほしい見た目、グリップ、剛性、画素数や機能などに合致するカメラを見つける
  3. 1と2でミスマッチが起きなければそのまま気になっていた焦点距離、得意だった焦点距離のレンズを選ぶ、おしまい。
  4. ミスマッチが起きてしまった場合、ボディを選ぶ
  5. とりあえずそのメーカーの50単(ないしそれ相当、もしくは得意な焦点距離の)を買ってしばらく振り回してみる
  6. 何が必要かわかり始める

といった感じで。

4でなぜボディを選ぶか、というと自分がボディの使い心地を優先しているからにつきます。というのも、ボディが使いにくくては初めの方で嫌いになってしまう恐れもあるわけで、更にはどれほどレンズや吐く絵が良くとも自分に合わない操作系は最後まで合わないと断言ます。ここばかりは個人の信条によりけりと言えるので可変です。

5に関してはカメラに自分を慣れさせるためです。50mmというのは概ね収まりが良い画角になるので、そのカメラ本体を知る上ではかなり良いレンズと言えます。もしくは前のカメラで使っていて、特に好きな画角を選んでみる。自分は夏頃突然PENTAX KPにSuper Takmar 55/1.8をつけ始め、その画角で撮った写真が一番自分としてまとまりが良いな〜と思えたのではじめにXF56/1.2を買いました。おかげでFUJIFILMへの移行も難なく終わり、すっかり心酔しております…。


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X-H1, XF56/1.2

少々与太話が過ぎました。このかぎりではありませんが、このように思考をフローチャートにすると自分の考え方が具体的になりやすいと思います。機材の悩みというのは良くいろいろなベクトルに拡散しがちであり、とかくまとまりづらいものではありますが一度図に表したり、言葉にしてみると一気に解決します。金銭的な問題以外は。

また、こうして理屈を作ることで自分自身を納得させることにも繋がります。実質ゼロ円理論でもいいと思います。毎日使えばどんなものでもタダにございます。シャッターチャンスは日常の中に、今日買わねば今日のシャッターチャンスを逃すわけです。もちろん明日また店に行けるとも限りませんから、その場合は1週間、2週間とシャッターチャンスを逃し続けることとなってしまうわけです。ああおぞましい、こんな事実を前に機材を買わない人がいますでしょうか?


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X-H1, XF56/1.2

まあそんなのは良いとして、ちなみに自分はこの方法で数え切れない人にものを買わせている気がします。それでも地獄行きだけは勘弁してくれ。おばあちゃんに道譲ってるし後ろの人がいたらドアを押さえ続けたりしてるから。ツーツーってことでお願いしたくございます。それでは失礼いたします。また次。

 

011 f1.2、永遠の夢

冬空の中、晴れだからと調子に乗って六本木・フジフイルムスクエア→クリエイト銀座本店→丸の内・フジフイルムイメージングプラザと3つ踏破してまいりました。クリエイトのお姉さんが「このままプラザまで行くとスタンプラリーキャンペーンでA4プリント無料ですよ」なんてニコニコおっしゃるのが良くない。イメージングプラザは思いの外空いていて、デモにフードがついていたりかなりオススメだったりします。東京駅にお立ち寄りの際は是非。


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X-H1, XF90/2

さて、自他ともに認めるひねくれとして「暗いレンズこそ無理をしていなくてゆとりある描写をする」だのなんだのと明るいレンズを手にできない僻み(もちろん比較的暗めの単焦点も好きですよ)をずーっとTwitterでネチネチと呟いていた時分、とうとうX-H1を導入しようとなって何を思ったかボディと同時に滑り込んできたXF56。本日絞りリングの不調の修理から帰り、ワクワクでFUJIFILMお宮参りの間スナップにつけておりました。今日はこの一本について。


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X-H1, XF56/1.2


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X-H1, XF56/1.2


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X-H1, XF56/1.2


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X-H1, XF56/1.2

自分の最初の一本はこれでした。56/1.2でFUJIFILMの基本的な操作系を覚え、FUJINONの旨味に惚れ、大口径の快楽を知り…最近XF35の汎用性の高さにつけあまり登板回数が伸び悩んでいたのは小声で。ただ1日スナップに持ち出してみてその良さを再認識しました。いわゆるスルメレンズというやつです。


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X-H1, XF56/1.2

非WRで水場に持ち出すのはかなり気の抜けないものとなりますが、この画を見てしまうとどうしても撮らずにはいられません。シャドーへの伸び方も極めて自然で、情報量を保ったまま深く沈んでいく印象を受けました。


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X-H1, XF56/1.2

ほとんどの作例は開放で撮影しております。甘くなるように見せつつ中距離でのピント面は目が醒めるほどシャープ。聞き飽きた文句かもしれませんがこれは本当。また開放f値の大きさも相まって低照度での撮影も楽しくしてくれます。


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X-H1, XF56/1.2


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X-H1, XF56/1.2

細かい被写体もなんのその。自分は85mmが1番構図を組み立てやすい焦点距離だったというのもあるかもしれませんが、かなり草花のスナップに使っている気がします。今まで絞りリングが故障していたこともあって日を浴びせていなかったことを書きながら後悔しております。もっと早く修理すればよかったなぁ。


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X-H1, XF56/1.2

一時期写真のバイトで様々な85mm単をとっかえひっかえしていたときがあります。キャノンやニコン、あるときはコシナ、またあるときはシグマと今の現行のものは全て一通り使ったはずです。どれも各社気合の入った性能と描写ですがその中でもXF56は特筆もの。ずば抜けてピント面はシャープ、そしてボケが苦になることもなくイーブンな質。価格はそれなりで女性のカメラマンでも扱いやすい重さとサイズ。ボディとのバランスは最高です。自分はスナップないし普段遣いとして購入しましたが、唯一気をつけるべき点は寄れないことくらいではじめの一本とはいかずとも、めくるめく単焦点の沼の一歩めとして大変オススメの一本になります。


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X-H1, XF56/1.2

あまりにも修理から帰ってきたのがうれしくてはしゃいでスナップをして靴ずれを起こしていました。そんなにひどいものではなかったのでまあ良かったと思いつつ、しっかり対策を考えなければなりません。それではまた。次こそXF90について。

010 XF35/1.4はいいぞ。

どうもこんにちは、もちづきです。昨年10月に落として絞りリングのクリックが「カポ…カポ…」と空回りするようになったXF56の修理代が思いのほか安くて安堵しております。よかった〜。


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X-H1, XF35/1.4

皆さんの周りにFUJIFILMの敬虔な信者氏はいらっしゃるでしょうか、そして大体「XF35/1.4は素晴らしいぞ」とかわけのわからんことを口を揃えて言ってませんか?正直怖くないですか?なんでみんなおんなじレンズ推してるんだ…と自分も思っておりました。

 

そう、XF35/1.4を買うまで。

 

本当に買うまで半信半疑でした。XF56を買ってオタクライフを驀進している自分に悪魔が囁きかけます。XF35を買え。XF90も買えと。口座とまたまたにらめっこ、2週間後には空っぽの口座と手元に2本レンズが増えてました。気がついたら手にしてました。新宿西口の10月に吹く風は心なしか暖かく感じられました。

 

というのも全方位のFUJIFILMを先立って買われた方に言われていたもので。XF35/1.4は素晴らしい、あれだけは買っておけ、さもなくばFUJIFILMを楽しまずに死にうるぞ、と。もともと中望遠寄りが好みであった私も熱心な勧誘により、はたまたやはり悪魔の囁きのままに好奇心の後押しを得て…気がつけば虜でした。標準域が便利なのは知っているが…使わないぞ…!というオタク特有の大衆への迎合を嫌う姿勢は脆くも音を立てて崩れ去りました。

 

さて作例。


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X-H1, XF35/1.4

軽くIYHの祝杯に新宿三丁目フレンテ内の某店へ。待ちきれず開けたXF35/1.4が火を吹きます。今までになかった取り回しの良さ、そしてランプフードの皺まで陰影を刻みつける曇りなきガラス。


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X-H1, XF35/1.4

少し唸りカコカコと動くAFも最初は気になったものの、食卓で華麗に飯テロ画像を切り取るには問題ないものでした。そこそこ寄れて便利ということもあり、X-H1にいつもつけているレンズといえばXF35/1.4。


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X-H1, XF35/1.4

フジノンレンズは基本的にガラスや透明な液体などの光をよく反射するものとの相性が良い気がします。その中でもこれは格別。この描写が諭吉さん5人とすこし。マストバイと言われる理由がわかった気がします。


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X-H1, XF35/1.4

九份にて。このレンズは旅先でも活躍してくれました。ボケもきれいで猫ポートレイトが捗るのなんの。かなり寄らせてくれる子でしたが、問題なく撮影できました。


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X-H1, XF35/1.4


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X-H1, XF35/1.4

 

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X-H1, XF35/1.4

 

あるステーキハウスで。天窓を採用していたためたくさんの光の中で存分にその画質を見せつけてくれました。レンズはやはり十分な光の量にてベストパフォーマンスをしてくれるのだろうな、と信じておりますがここまでとは…。


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X-H1, XF35/1.4

まあ総括をして。Xマウントシステム最長にして最高のロングラン製品である本レンズ。開放からきれいだとか、驚くべき立体感だとか、そういったことは他におまかせしてとにかくどこでもハイパフォーマンスを見せてくれるレンズとして拙作とともにご紹介いたしました。

 

このレンズのおかげでびっくりするほど写真の練度が上がった気がします。やはりよく写る標準というのは大切ですね…。このレンズを通してさらに広角がほしいな、とか少し欲が出たり。だいぶ前にDA20-40を使っていた時分、あまりにも散漫な写真ばかりを作っていたので手放してしまった過去があり、敬遠してきた広角に向き直すチャンスを与えてくれたレンズだと思います。

 

また、XF18-55やXF23/2など、いずれもかなりの実力を伴った標準域のレンズが出揃ったFUJIFILM。その中でもXF35/1.4は全体のベンチマークになっているような、そのくらいの力を有していると思います。似たレンズにTouit 32/1.8もありますが、ここはデザインの好みくらいで選ぶと良いかなと思います。いずれにせよどちらを買おうとも後悔はないと保証できるレンズと言えます。

 

とかくおすすめです。はじめての方からシステム移行をされた方まで。標準域でお困りの際はぜひXF35/1.4を本当におすすめします。


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X-H1, XF35/1.4

 

それでは今日はこのあたりで。次はXF90について。

 

 

 

 

 

009 X-H1について(その2)

どうもこんにちは、もちづきと申します。今日は前回の続き、X-H1とその愉快なレンズたちについてしっかり書いていこうと思います。

 

本日はカメラについて。


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X-H1, XF35/1.4

 

今や動乱のミラーレス時代。各社がこぞってフルサイズに参入していく中、ただ一つAPS-Cにこだわるメーカーがございます。FUJIFILMです。FUJIFILMのXシリーズは聞くところによると「デジタルカメラでフィルムの色を残そう」という記念プロジェクトということでして、このようにラインナップを広げプロのためにこれを、エントリーにあれをとはじめから決めていたわけではないといいます。そのためかレンズも単焦点多め、広角から望遠まで写真を楽しむということを念頭に置いたラインナップとなっていながらも防塵防滴低温耐性などしっかり使い込める妥協なき製品群であるところ、流石かなFUJIFILMと言えます。


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X-H1, XF90/2

 

そんなFUJIFILMから2018年3月、満を持して登場した新フラッグシップ『X-H1』シネマ分野に切り込むべく在りし日のETERNAや強力なIBIS、静音操作などの様々な機能を盛り込んだある種よくばりセット的カメラが登場しました。それまでX-T2やX-Pro2が小型で買い控えていたユーザーにもよだれ物なのではないでしょうか。私もですが。使い始めて若干4ヶ月、太鼓判を押しておすすめできるボディです。

 

台湾に行ったときの写真を少し。

 

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X-H1, XF35/1.4

ホテルの朝。出がけにあまり構えずとにかく早くシャッターを切った一枚ですが、驚くべきレスポンスでした。


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X-H1, XF56/1.2

10月も下旬に差し掛かる台湾の空気は暖かく、くつろいでいる動物(もちろん人間も)多く見られました。


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X-H1, XF56/1.2

 

九份にて。このときX-T10をお使いの韓国の方と少しばかり話し込みつつスナップ。お互いいいカメラだよねぇという話をしつつ、オタクに国境はないのかもな、と思いました。


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X-H1, XF90/2

京劇の一幕。炎を自在に操る孫悟空。かなり暗所での撮影でしたが、AFは迷うことなくその旗捌きを捉えました。

 

とまぁ、旅行記になってしまっても仕方ないので日頃のスナップとともに精査をしようかなと思います。



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X-H1, RICOH RIKENON 50/2 L

かなり細かい被写体でもきっちり描き込める……やはりセンサー様々です。


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X-H1, XF90/2

 

いただいたチョコレート。スーパーで売ってるようなものですが、かなりこれが美味しくて…。赤の深さがよく出ていると思います。フィルムシュミレーションはクラシッククローム。よく緑や青など、特定の一色に秀でたカメラというのはその補色が潰れたり被っていたりするものですが、このカメラでそういった現象をあまり見たことがありません。Velviaの彩度をあげるなど場合によっては赤潰れを起こすこともありますが…。


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X-H1, XF35/1.4

とあるステーキハウスにてお冷を。ガラスの透明感や結露の水滴まで如実に描写されています。

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X-H1, XF90/2

 

西新宿の夜。街灯がまばらでかなり感度をあげなければならなかった厳しいシチュエーションでもシャドーに妙な色が乗ることなく、かつシャープネスを維持しながら撮ることができました。


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X-H1, XF90/2

 

江ノ島の裏、稚児ヶ淵にて一枚。海を前にこれほどはしゃいだのはいつぶりか、というほど波が岩にぶつかりそうになってはカメラを構え、そしてもっとよく撮れる場所を探し動き回っておりました。斜陽に照らされた白波、撮ったときはシャッターを切りながら心のなかでガッツポーズ。いつかこれを越える風景を撮りたいところ。それもこれもX-H1がいればできる、そんなふうに思えてきます。

 

最後に、X-H1は間違いなくあなたの撮影の幅を広げます。それもジャンルによりますが、とかく使えばわくわくする道具と言えましょう。ダイヤルが多いのも数日で慣れます。どのカメラもそうかもしれませんが、家電量販店の防犯ブザーのついたデモ機を触ってわかることより、実際外の空気の中で扱って初めてわかる良さが本当に多い。写真を撮る人のかゆいところに手が届く。あなたのイメージを実現するカメラであると断言できます。買うとは行かずも、フジフイルムスクエアで安く(もしかしたら無料だったかもしれません)レンタルを行っておりますので、ぜひ予定のないよく晴れた日に連れ出してみてください。迷っている方はぜひご購入をおすすめいたします。

 

ではこのあたりで失礼いたします。次は使っているレンズに関して一筆認めようかなと。ありがとうございました。